EMドライブの続報
2016年頃から注目していたEMドライブの真偽。
その後全く続報が入らずもやもやしていたのだがついに2018年の5月24日に新たな情報が入ってきた。
ドイツのドレスデン工科大学が行った実験によるとEMドライブが生み出していた(ように見えた)推進力は地球の磁場と実験に使われる電源ケーブルの相互作用が原因だったかもしれないという事であった。
・・・・・・・・・・・・(しーん)
まあエラーの可能性はNASAがどう言おうと科学者達は考えていたのでその通りだったわけだが、しかし分かってたとはいえ本当にエラーだったと明らかになったら非常に拍子抜けである。
誰かが言っていたがつまりEMドライブは蓋を開けてみると単なる高価な方位磁針だったわけである。
ただこの結果には個人的にはむしろホッとしている一面もある。
量子力学のパイロットウェーブ理論との関連性を以前取り上げたが、ある時から「そんな簡単にパイロットウェーブ理論が明らかになるのだろうか?というか宇宙的な波動関数をマクロスケールでそんなに手軽に利用できるのだろうか?」と疑問を持っていたので大多数の科学者同様、物理学の現在の認識が壊れずに良かったと思っている。
以前は現代物理学の常識が壊れた時に科学者がどう対応するのか興味があるという事でもEMドライブの可能性を期待していたが、本当にパイロットウェーブ理論で説明できる原理であれば量子力学の"不可知"の部分が崩れてしまうのでそれはまずいと考え直していた。
まあでも結果は妥当なものだったので良かったわけである。(同時に少し寂しい気もするが)
ただし今回の実験でもEMドライブは100%完全に否定されたわけじゃないようなのでまだ信じようと思えば信じることができるようである。
でも話を聞く限り絶望的な状況には変わらなさそうである。
個人的にはこれはもう期待せず次へ進んだ方がいいと思います。…残念!